大阪杯2017の穴馬をマルターズアポジーから考える
大阪杯2017の出走馬が確定しましたね。ここでは週末の天気や馬場、逃げるであろうマルターズアポジーを通して大阪杯の穴馬について考えてみようと思います。3強以外で注目すべきはアノ馬だ!?
大阪杯の穴馬候補
14頭立てで行われる事になったG1になって最初の大阪杯。netkeibaさんの予想オッズを見るとキタサンブラック、サトノクラウン、マカヒキと3頭のG1馬に人気が集中しそうですのでここではG1未勝利の残り11頭の中から狙える馬=穴馬候補を考えてみようと思います。
ちなみに過去10年天皇賞春、宝塚記念、天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念といった古馬芝2000m以上のG1において、連対馬100頭中半数近い43頭はG1未勝利馬なんですよね。
特に単勝10倍以上で連対した馬のほとんどはG1未勝利馬ですから、馬券を全部当てたい人ならともかく、馬券で儲ける事を第一に考えたい人は「どのG1未勝利馬を買うか?」が重要になるかもしれませんね。
気になるのは馬場状態
今年の大阪杯を考える上で最も難しいなあと思うのは馬場状態。当初は雨予報も出ていましたが、木曜夜の天気予報をみると日曜日の降水確率は20%程度で「晴れ時々曇り」となっています。ただし金曜日に少し降るようなので、土曜日は若干水分を含んだ馬場になってるかもしれませんね。
あとは良馬場でやった時にどの程度の馬場状態なのか。過去10年良馬場で行われた年だけを見ても1分57秒8のレコードが出た年から2分1秒4と少し時計の掛かった年まで時計的にはバラバラです。
基本的に阪神はある程度時計が掛かる事は多いですけど、今年は前に行く馬も多いので2分は切って、1分59秒台よりは速い決着でしょうか?同じ59秒台決着でもどの程度上りが掛かるによっても狙うべき馬は違ってくるでしょうね。
ちなみに当初は雨が降って時計が掛かるならアングライフェンを買いたかったんですよね(笑)金鯱賞でも◎に狙いましたが、2分掛かるくらいの馬場じゃないと厳しいのかなと思いました。稍重で行われた京都記念では、マカヒキと変わらない脚を使えていたのでこっそり今回楽しみにしていたんですけど、59秒台決着だとこの馬は厳しいような気もします。
という訳で今回「G1未勝利馬」を買うならある程度速い時計に対応できる馬を狙うべきかなと思っています。
ただし先週の阪神の結果をみると毎日杯では切れるサトノアーサーがまたしても2着に敗れ、道悪を勝利経験のあるアルアインが1着、3着も2200で好走していてスタミナのありそうなルーラーシップ産駒のキセキが3着でした。
先週土曜日のような馬場なら良馬場でも少しスタミナがあって、上りの掛かる競馬を得意とするタイプが有利になると思いますし、Bコース替り+芝刈りでもやって高速馬場になって来るようならそれこそマカヒキの相手探しになるかもしれませんし・・・。
マルターズアポジーから考える大阪杯の穴馬候補
とりあえず馬場に関しては土曜日を観てからまた考えるとして、ここでもう1つ考えたいのがおそらく逃げるであろうマルターズアポジーの存在です。
そこでマルターズアポジーがこれまで小回り芝1800以上で逃げた時の好走馬を見ていくと・・・
新馬戦
2着ドラゴンハピネス(ディープインパクト×ミスプロ)
3着ファインドヌーヴ(母父アグネスタキオン)
500万
1着ストレンジクォーク(母父アグネスタキオン)
2着スモークフリー(ディープインパクト×ミスプロ)
ひめさゆり賞
2着トーセンカナロア(父ブラックタイド)
3着ルグランパントル(父マツリダゴッホ)
ラジオNIKKEI賞
1着アンビシャス(ディープインパクト×ミスプロ)
1000万
1着キャンベルジュニア(母父Danzig系)
初咲賞
1着フェルメッツァ(父ディープインパクト)
2着ストレンジクォーク(母父アグネスタキオン)
いわき特別
3着ソールインパクト(ディープインパクト×Danzig系)
福島記念
2着ゼーヴィント(ディープインパクト×母母父Danzig系)
有馬記念
1着サトノダイヤモンド(ディープインパクト×Danzig系)
2着キタサンブラック(ブラックタイド×母母父ボールドルーラー系)
小倉大賞典
2着ヒストリカル(父ディープインパクト)
- とりあえずディープインパクトかブラックタイドがいれば必ず何か1頭は馬券になる
- アグネスタキオン、マツリダゴッホを含めボールドルーラー系は好相性
- Danzigの血も好相性
- ディープは母父ミスプロ系かDanzig系が好相性
簡単にまとめるとこんな傾向があるようです。
穴というほどの穴でもありませんがアンビシャスは買いたいですね。
父ディープインパクトで母父エルコンドルパサーはミスプロ系。実際3歳時にラジオNIKKEI賞でマルターズアポジーが逃げたレースを勝利しています。
前走中山記念は内目を立ち回った馬が1.2.3.5着したレースでこの馬は外から最速上がりで差しての4着となかなかの好内容でした。
中山記念2017=直線入口付近の様子、青で囲った4頭は1.2.3.5着馬。赤で囲ったアンビシャスだけが外から脚を伸ばしての4着でした
ちなみに今年の中山芝1800重賞に出走したディープ産駒は以下の通り。
※2017年中山芝1800重賞に出走したディープインパクト産駒成績
ご覧の通りで今年の春の中山芝1800重賞はディープ産駒が大苦戦していた馬場なんですよね。そんな馬場で上記画像の通りいい競馬をしていた訳です。
実際中山記念で5着に敗れたヴィブロスは次走ディープ産駒が得意としているドバイに行ってドバイターフを勝利してますし、今年の春中山芝1800重賞で苦戦したディープ産駒は次走で得意条件に変わって変わり身が見込めるんじゃないでしょうか。
アンビアシャスは昨年も大阪杯を勝利している馬ですし、馬場がかなり荒れた宝塚記念ではいいとこなく馬群に沈んだ馬=良馬場の阪神こそがベストという可能性大。
昨年の中山記念では2kg差あったとはいえドゥラメンテにクビ差まで迫った実力馬(国内でドゥラメンテより後ろから競馬してにここまで迫ったのはアンビシャス1頭だけ)でもあります。そう考えれば3強にも見劣らない、中心に狙ってもいいくらいの馬なんじゃないでしょうか。
◎にするかどうかはまだちょっと迷ってますけど、馬券的には上位視したいです。